筋肉の 緊まりというのは、緩みの反対のことのようについ思いますけれども、実際はそうではなく、緊ということは弛むことがあるから緊まるのであり、弛むということは緊まるということがあるから弛むのです。弛みと、緊まりは別々のものではなく、相反するものでもない。弛み得る体は緊まり得る。弛み得ない体は緊まり得ない。 例えば死んだ人は硬くなって緩まない、従って緊まりもない。極端な例ですがそう言える。弛みのない緊まりは、硬張りとかいうもので、本当の緊まりは、弛む素質があって緊まる。緊まっても、また弛み得るという前提で、初めて緊まることが出来るのです。弛む力がなければ硬張ってしまうし、硬張ってしまえば緊まる≠ニいうこともない。別のものではなくて、同じものの動きなのです。 【体運動の構造 著者:野口晴哉 発行所:株式会社 全生社】 |